CCD測光で、普通は、フォーカスをあわせて撮りますが、以下のような場合は、わざとフォーカスをすらして、ピンボケで撮る場合があります。
- CCDのピクセルサイズに比して星像が極端に小さくなる短焦点の光学系の場合
- 対象が明るくて飽和を避けたい場合
前者は、例えば、ピクセルサイズが20μmのST-9XEに50mmレンズを付けて撮っていた時にひどい目にあったことがります。
今回も、24mm+DSIproIIで、ひどい目に会いました。ピクセルサイズが5.8μmと小さいからと油断していたらひどい目に会いました。
明るい星の測光にも関わらず、連続して、何枚か撮ると、画像毎に十分の数等単位でばらつきます。
後者は、飽和を避けるためには、露出を短くすればいいわけですが、シンチレーションの影響やシャッター速度むらの影響を受けます。
また、わざとぼかして、露出時間を長く取って、総カウント数を稼ぐことで、精度を上げようということを、系外惑星のtransitの観測などではされていることがります。
また、かなた望遠鏡で、明るい新星をどうやって撮ってるのか不思議だったのですが、SMOKAで画像をもらってみたら、ピンぼけにしていました。