meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

デジカメ測光

今年こそ元年と何回も言われてきましたが、最近の動向を見ていると、普及期に入ってきた気がします。


RAW画像といっても、メーカーによっては生データにかなり手が加えてある場合がありそうだと、まだ、いかぶる向きもあるようですが、とりあえずRAW画像なら、

  • ピクセルサイズが極端に小さいものがあること
  • アンチブルーミング処理がされているので、明るい方で直線性が崩れているはずなこと
  • カラーフィルターが作り付けなこと

等に注意すれば、冷却CCDと比べて何の遜色もないと期待されます。


そもそも、アンチブルーミングゲートに関しては、無しが望ましいとはされますが、そうすると選択肢が減るので、アンチブルーミングゲート付きの冷却CCDで観測されている方もします。
3番目のフィルターの問題は、G画像に関しては、V等級との相性が良いことが、確かめられています。


変光星観測者会議の大金さんの発表で取り上げられていましたが、Hskさんの差測光による食変光星やRR型星の観測は、まったく、冷却CCDの測光と遜色がないです。
また、比較的大きなチップが用いられているので容易に広い視野が得られ、比較星をたくさん取れるので、カメラレンズとデジカメの組み合わせでは、Imkさんや、kawashimaさんが、大気減光と色の差を補正して標準システムに変換して測光されています。
今後も差測光と全天測光の両方の面から、デジカメの活用が行われるのでは無いかと思います。


デジカメは、ストレージや電源が一体化されていて、それだけで完結するのが、良い点です。
でも、長時間の連続使用のために外部電源をつけたりすると、少しメリットが減りますが、致し方ない所ではあります。
連続素光では、みなさん、インターバル撮影をされているようですが、発熱の影響はどのくらいあるのか。気になる所ではあります。