meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

望遠鏡

VSOLJのMLに、「これからCCDによるわい新星の観測を始めるのに、どんな機材を揃えるのがいいか」という質問がありました。
普段は、なんでも、手元にあるもので、始めればとアドバイスすることが多いのですが、わい新星を撮りたいという目的がはっきりしているので、少し考えてみたいと思います。
なお、幾つものパラメータがあってなかなか答えるのが難しい質問なのですが、まぁ、予算は、ひとまずは置いておいて考えることにします。


口径は、最低20cm、最近は、MASTER-NETで、15-16等のわい新星の増光の初検出が続いているので、30-40cmがあると良いかもしれません。
口径が大きいほうが、いろいろな星ができるし、暗くなるまで追えると思います。
#ただし、あまり大きな口径だと、注文生産になって、納期の問題もでそうです。
大きな口径だと、やはり、据付が前提で、毎回、出し入れをしてセッティングをするとなると、25cmが上限かもしれません。
ニュートン反射でも良いかもしれませんが、接眼部に、CCDやフィルターホィールとか重いものを沢山つけて振り回すことになるので、シュミカセとかカセグレン焦点があるもののほうが使いやすいかもしれません。


変光星観測者会議で、これからCCD測光を始めたいと言っていた人に、みんなが、よってたかってアドバイスをしていたのは、自動導入でないと導入が難しくて苦労することになるので、必須だということでした。
で、自動導入望遠鏡のアドバイスをし難いのは、わたしが、最近の機種には詳しいくないことです。
自分では、古い生産中止の機種をだましだまし使っているので。
まぁ、赤道儀である必要はなくて、視野が回転するのを厭わなければ、経緯台で良いかもしれません。
#ただ、V445 Andの時は、経緯台では天頂付近が追えなくて困りましたが。


CCDは、それこそ、予算次第で好きなのを買えばいいと思います。
経験者にアドバイスを求めると、ABG無しで、ピクセルサイズがある程度大きい方がいいとかうるさいことをいろいろ言われると思いますが、最近の機種でそういうのを探すと苦労しそうです。
中古で捜すといいのですが、入手性に難が出ます。
また、安いのがいいと思えば、Moravianのが安いそうです。
AGB付きでも、ピクセルサイズが5µmでも、要は、使う際の注意次第です。


PCは、そこそこのものがあれば十分と思います。
望遠鏡を制御するのに、serial portが必要になると思いますが、USB to Serialの変換インターフェースで問題ありません。


で、お前さんなら何を買うと聞かれれば、
Planewave CDK700に、Apogeeの裏面照射の2kx2kのCCDかな?(<それは、単に欲しいものじゃんw)
という冗談はおいておいて、
MeadeのLX200-25ACFかLX200-ACFをピラー仕様にして、CCDは、SBIGのSTT-3200MEか、MoravianのG2-3200かな?
CCDは、好みが分かれるので、人によっては、FLIとか、QSIがいいとアドバイスをする人がいるかもしれません。
#Apogeeは、大好きなのですが、国内で買うと高すぎるのでorz