meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

星表の等級の精度

変光星屋に相談すると、GSCやUSNO星表の等級は信じられないから信用するなと言われます。
で、どの位違っているか適当な資料が無いか、捜していたら、Bruce L. Garyさんが、PHOTOMETRY FOR DUMMIESという文章をwebに公開されていて、まさに、そういう図がありました。
Catalog Comparisons, UCAC2 Accuracy
縦軸の目盛りを見てください。どのカタログもばらつきが、0.1等級より大きいです。
これでは、そのままでは眼視観測の比較星にも使いづらいです。


おなじ、GaryさんのALL-SKY PHOTOMETRY: AN ITERATIVE PROCEDURE、全天測光の解説です。
日本語版が欲しい?
これと同じレベルの文章を書くのは、データ取りとか、しんどいです。
#でも、やらんと??


で、ついでに、CCD TRANSFORMATION EQUATIONSも。
観測結果を標準システムに変換するための変換係数の求め方です。
図を見てもらうとわかると思いますが、求められた変換係数は小さいです。
で、グラフのばらつきは大きいです。
はたして、こういう変換係数で変換するのが本当に有為なのか?という話になるときついです。
で、本来は、もと、変換係数の計算精度を上げるために、観測数を増やすなり、方法を工夫しないといけません。
しんどい話やね。