Astrometry.netは、画像の中心座標やピクセル当たりのスケール等のパラメータを一切与えること無く、画像にWCS(World Coordinate System)を書き込んでくれる、大変便利なプログラムです。
わたしは、観測開始時の目的天体の導入後に、MaxImDLからAstrometry.netを呼んで中心座標を求めて、画像の中心座標のズレを修正しています。
何かの拍子の不具合で指定した位置と大幅にずれてしまっている時でも判るので大変便利です。
#似たソフトのPinpointでは、大まかな座標とピクセルあたりのスケールを与えておかないと、中心座標が求まらないのと、あまりにもずれが大きいと失敗します。
問題は、オンラインツールということがあってか、時々、レスポンスが悪くなることでした。
Astrometry.netは、ソースも公開されているので、自分のPCで実行させることも可能なのですが、設定の敷居が少し高いです。
で、ansvrですが、Astrometry.netがWindows PCで動く実行ファイルと座標決定のもとになるindexファイルのDLが出来るようにしたソフトです。
ansvr - local astrometry.net plate solverの記述にしたがって手元の解析用PCに入れてみました。
手元にある、ansvrをソフトの中から呼び出して実行できるソフトは、AstroimageJとACP Expert 8.1でしたので、AstroimageJで試してみました。
ちゃんと動いてくれました。
これが使えると便利なので、ACP Expertを8.11にupgradeしようか思案中です。
#現状、7.5で運用。
#ただし、ぱなりさんのところでは、うまく動かないという情報もあり、確認中です。
TAO Surveyの画像に、一括してWCSを書き込まないといけないのですが、AstroimageJ+ansvrで書き込んだヘッダを、scampがうまく処理できなかったので、そちらは、Visual Pinpointで対応の予定です。