meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

CANP'11

今日明日、東京の永山です。


(追記)
震災の影響で、一時期、開催をどうしようかという時期もあったそうですが、開催されるることになりました。
ステライメージに近日追加されるという機能がなかなか使えそうです。


CCDと一眼デジカメどちらをメインに使っていますかと挙手をして確認した時には、CCDがメインの方が多かったです。意外でした?


(追記2)
一日目最初の基調講演は、国立天文台の八木雅文さんでした。
すばる望遠鏡のSuprimeCamのデータのreductionのお話でした。
実際のすばる望遠鏡の画像がどういう感じなのか、お話が聞けて興味深かったです。
RやIの方が先に飽和すると聞いて新鮮でした。
#光害地にいると、BやVの方が先に飽和するのです。
darkは、ダークノイズ図が少ないので引かないとのことでした。
flatは、ライトフレームの画像から作られているとのことで、もともと、少しずつズラして撮っているので、星が消せるとのことでした。
なお、八木さんは、IRAFでなく、ご自身で書かれツールで解析をされているとのことでした。


次期主焦点カメラは、完全空乏型CCD100枚モザイクだとか、すごすぎます。
1年以上経ったデータは公開されているので、実際の画像を見てみてくださいとのことでした。


さて、2日目最後は、上坂さんのお話で、どういう画像を人は美しいと感じるというお話でした。
例えばオリオン星雲の周りの背景を、グレーにするか、赤くするかで結構議論が盛り上がっていました。
#そもそも、Hα領域を赤く表現するのも良いのかどうか?


観測用と違って作家性が大切というお話でした。
比較対象として、観測用の画像の話を引き合いに出されていたのだと思いますが、わたしは、観測にも作家性があると思っています。
例えば、ステファンの5つ子のうちひとつだけ距離が違うというがよくわかる、視線速度に合わせて波長をずらしたフィルターで撮られた画像が八木さんの講演で紹介されていましたが、観測画像にも、観測者が表現したいものが表されていると思います。


(おまけ)
googleっていて出てきた八木雅文さんによる
八木雅文 画像処理を行う各段階や較正において、 真の物理量からのずれ ...