meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

アライメント

望遠鏡の向きをスカイセンサー2000PCに覚えこませるために、視野の中心座標を設定します。
一度、アライメントをすると、スカイセンサーは記憶してくれているので、スイッチを切っても、もう一度スイッチを入れてからescを押すと、憶えていた設定のママで使えます。
といっても、ドンピシャということは少ないので、最初の天体を入れて画像を撮ってから、画像の中心座標を求めて、再設定をします。
以前は、星図ソフトと首っ引きで、眼で比較して中心座標を調べていたのですが、ここ数年は、PinPointというソフトを使ってPCに中心座標を決めさせています。
PinPointは、撮影に使っているMaxImDLと連携が考慮されていて、MaxImDLからPinPointを呼び出して座標を決めたら、MaxImDL経由で、スカイセンサーの設定が出来ます。
眼で見てすぐには星図と比較できないほど(視野1-2個分)ずれていても、Pinpointなら、中心座標を決めてくれるので重宝です。


で、時々、いろいろな理由でアライメントがずれます。
#大抵は、人為ミスです。
そういう時は、スカイセンサーに設定されている基準星を手動で入れて、アライメントをし直すのですが、ベランダから見える基準星がない場合もままあります。
そういう時は、上記のように、適当な星をファインダーで入れて、スカイセンサーのCORDボタンを押してその星の赤緯赤経を設定してから、SYNCを押せばOKでです。
うちの望遠鏡はファインダーの中心に入れていたつもりでも、クランプを締めるときにずれたりするのですが、その場合は、とりあえず1枚撮ってみて、Pinpointで再設定します。


Pinpoint、ごく稀に座標を決定できない時があるのですが、そういう時は、やはり自分の目が頼りです。
または、別の天体に見けて、決めなおしてから戻ります。
ちなみに、うちは、Pinpointのの規準にGSCを使っています。
#最近UAC3も使えるようになったようです。


ちなみに、Pinpoitでは中心座標だけでなく、ピクセルあたりのスケールや視野の傾きなども決めてくれます。
Fits画像にそれらをセーブしておくと、後の解析でいろいろ使えます。
あと、本当は、MaxPointとかを使って、中心座標を決めるたびにで、望遠郷の向きと共に記録しておくと導入精度が向上するはずですが、うちの望遠鏡みたいに、しょちゅう滑る望遠鏡でも足しになるんですかね?