meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

系外惑星による視線速度変化測定

系外惑星の検出は、視線速度変化、恒星面通過(トランジット)による減光、重力レンズ効果の際の惑星の影響、固有運動のよろめき等によって行われています。
このうち視線速度の変化で見つけられている惑星がほとんどです。
恒星とくらべて惑星は質量が小さいので、どの方法でも、変化量は小さいので、検出は難しいです。
このうち、トランジットと重力レンズ効果で、アマチュアの観測例がありました。


Ngaさんのblogや、トランジットMLへの藤井さんの投稿で知ったのですが、フランスのアマチュアグループが、系外惑星による視線速度変化の観測に成功したそです。
わたしは、ヨードセルの様な特殊な装置をリファレンスにしないと測定は無理だと思いこんでいたので、びっくりです。
もっとも、彼らも測定時の条件変化による変動には苦労したようで、目的の星とリファレンスを交互に何度も撮って、平均を求めているそうです。


使った分光器は、以前、ここでも紹介したeShelです。
市販の分光器と紹介していますが、もともと、彼らが、開発をしたものです。


さて、やっぱり、eShelは、1台買っておかないといけないかもですね。
#例によって、先立つものは無いので、まず、宝くじを買うところから?
しかし、このフランスのグループと競争しても、熱意では勝てそうも無いので、別分野に投資した方がいいかもです??
#やはり、赤外撮像(測光)かな?
#やるなら、装置を自作しないと駄目??


(追記)
彼らの文章によると、アマチュアによる最初の成功例は、Kayeさんらによるτ Boo bの観測で、1996年とのこと。


(追記2)
同じページに、デジカメによるHD189733のトランジットの光度曲線があります。
凄くきれい。