meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

紙媒体の冊子の有意性

id:suikanさんのところのエントリ-に刺激されてすこし。


読書とかで、あのインクのにおいがいいんだよとか、嗜好性の問題が絡んでくると、問題はややこしくなりそうです。
#まぁ、そういうわたしを含めたロートルの言いそうなことは無視できる世代が世代が大半になれば、問題は無くなるかもしれません。


で、今回の主題は、そういう問題は少なそうな学術論文のお話です。
もうずいぶん前、予算の都合や置き場所の都合で、冊子体の論文誌はやめて、オンライン購読に切り替えようかという話が出た時に、上司や同僚との間で活発に議論をしたことがあります。
まぁ、PC好きのわたしは、オンライン派でした。
曰く、検索性の良さとか。


で、時代が変わって、オンラインが当たり前になって(歳を食って??)、最近感じるのは、紙媒体の扱いの楽さと、(いい言葉が出てこないのですが)閲覧性とのよさです。
ぱっと手に取って、ぱらぱらとやって、読むべき論文とそれほどでもないのを分けるときの、手軽さは、冊子体ならではです。
キーワードで検索ってのでも同じと思われるかもしれませんが、キーワードって、情報量が少なめです。
見落としが少ない点ではいいのですが、逆に絞るのに労力が要るとか、ぱらぱらとやって、ふと、なんだろうとこの図はというのに較べて、思っても見なかった論文に出会うとかが少ないです。
#あと、本質的ではないのですが、止むに止まれずなのか、意図的なのか、PDFの図の解像度が印刷に敵わないのが問題になることがあります。


これらの問題は、現在の電子媒体の持つ技術的な問題に過ぎないのは、理解しているつもりですが、まだまだ、クリアしないといけない問題が多いと思います。