meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

論文誌の電子版の値段

Moriyama.com経由
400%の値上げか、88%の値下げを50%の値下げにするだけか?:カリフォルニア大電子図書館 V.S. Nature Publishing Group


UCの契約がどうなっているのか知らないのですが、うちの例から類推します。
#っていっても、図書員をしていたのはしばらく前なので、事情は変わってるかも。


図書館で冊子体の雑誌を買うと、回し読みできるからというので、個人で買うのよりずっと高くなります。
で、昨今のネット事情や書庫の場所の確保の問題から、冊子体は辞めて、電子版にしようとすると、これまた、もっとずっと高くなります。
大抵は、算定基準が、職員の数だからです。
で、高過ぎるのをどうにかしようと、複数の機関でコンソーシアムを組んで大型契約にして、その分、割引を求めます。
UCも、コンソーシアムを組んでいるようなことが書いてあります。
そこでの、値引き率が88%だったのが、50%になるという事のように読めます。


で、UC側が強い態度にでるのは、年々、図書購入にかかる費用が増えていて、財政を圧迫しているからだと思います。
どこも、事情は似たようなもののようです。


学術誌の出版社は、経営が厳しいところが多いので、最近は、合併統合(買収?)がつづいていました。
大きくなった分、出版社の発言力が強くなったと図書館側は感じていることが多いようです。
いや、Natureがこの例にあてはまるのか判りませんが。


ちなみに、論文誌のオンラインアクセスは、日常になりすぎて、これがないと日々が成り立ちません。
図書館に足を運ぶ事は、滅多に無くなりました。