板垣さん発見のM101の超新星SN 2023ixfですが、超新星の測光は、Aperture測光よりPSF測光の方が、M101のバックグラウンドの影響が少なくて良いのではという指摘が、Ngaさんからありました。
まぁ、PSF測光の方が良いとは思うけれど、手軽にPSF測光をする手立てが無いよなと思っていたら、Ngaさんから、M82のSN 2014Jの際は、IRISを使ってやったとお教えて頂いたので試してみました。
IRISのwebページの手順を参考に、IRIS v.5.59で、SN 2023ixfと比較星をそれぞれPSF測光して、差測光で明るさを決めました。
この結果と、Aperture photmetryの結果を比較してみましょう。
Aoerture photometryには、いつも使っているのMIRA pro x64 v.8.60を使いました。
PSF photometryとAperture photometryの差は、(-0.03)から(0.06)等程度で、概ね、PSFの方が、Apertureより暗めに出るという傾向でした。
銀河のバックグラウンドの影響を考えると、PSFの方が暗いのは、納得の結果だと思います。
#Aperture測光だと、銀河の分のゲタを履いて明るめに出るはずです。
SN 2023ixfの出現位置とM101の表面輝度が低めなことを考えると、Aperture測光でも十分では無いかという指摘もありましたが、それも、妥当なようです。
IRISのPSF測光、明るい星を使って、PSFのモデルを推定する手順が無いように見えるので、Gaussianとか、単純なモデルの決め打ちなのかも知れませんが、結果を見ると十分実用に耐えうるかなという印象です。
まぁ、差が少なかったので、慣れているAperture測光を使い続けようかなとも思いますが。