meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

日食中の中波ラジオ

S&Tの記事で日食中のラジオの聞こえ方に注目しようという記事がありました。
日中E層の電離層の吸収が強いのに対して、夜間は、E層が消えてF層の伝搬で遠くのラジオ局が聞こえるのはよく知られています。
それが、日食中にも起こるかという話です。
そこで、WinRadio WR-G33DDCを持って行って、ラジオの聞こえ方の記録をとってきました。
まだ、解析が済んでいないのですが、確かに影響が出ていました。
https://meineko.com/AE2017/WinRadio-KR-1008.jpg
10:07(現地時間) 食分がまだ進んでいないころの中波帯の状況です。右の画像は、AGCがかかってしまっているので、強度はあてになりません。
左の中波帯全域の画像の方が状況がわかりやすいかもれません。
https://meineko.com/AE2017/WinRadio-KR-1020.jpg
10:20 食の中心付近ごろの状況です。10:07の頃に比べると聞こえる局が増えています。
https://meineko.com/AE2017/WinRadio-KR-1030.jpg
10:30 食の中心の時刻よりこのころの方が一番強かったです。
10kHzおきにびっしり聞こえています。
https://meineko.com/AE2017/WinRadio-KR-1100.jpg
11:00 10:07の頃の状況に戻りつつありますが、まだ、結構な局数が聞こえています。


1190kHzで聞こえているのは、KEXで、ポートランドの局です。
日食の実況とかもしていました。


今のところ、確認できたのは、オレゴン州とワシントン州の局ばかりです。アイダホ州はラジオ局が少ないようで収穫が無いです。
S&Tの記事のように、月の影の移動に合わせて、聞こえる局が東に移るかは、まだ、未解析です。