meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

観測ロケットS-310-40号機

【夜間中緯度電離圏領域における電波伝搬解析】
ラジオ放送等で使われている中波帯電波の異常伝搬を引き起こす高密度プラズマ領域の発生メカニズムを解明する。これによって、安定した中波帯放送のための基礎データを取得できると期待される。
実験の概要

電離圏下部(高度100km付近)には急に高電子密度領域が発生し電波通信を不安定にすることがある。本実験では地上局から送信された中波帯電波をロケット搭載機器で受信し電子密度の空間分布を推定するとともに、電子密度・温度を測定し、電波伝搬との関係について理解を深め、高密度領域の発生メカニズムを探る。
(JAXA トピックス 2011年度第2次観測ロケット実験の実施について )

この中波の異常伝搬って具体的にどのような状態なのでしょう?


(追記)
googleってみたら、Diffrential GPSの情報を中波(長波?)で流していて、異常伝搬で遠くの局の混信が問題となるみたいです。
海上保安庁に情報があったのであとで聞いてみよう?
全国ディファレンシャルGPS局運用情報


(追記2)
宇宙記者クラブの掲示板に、柴田孔明さんによるレポートがあり、実験結果の速報もありました。
異常伝搬といっても伝わる方でなく高密度の突発的プラズマで伝播が妨害される方のようです。
予想のD層と違ってE層の高さに出て、Es層とは違うという解説です。
面白いです。
中波の遠距離受信には、なにか、影響はあるのでしょうか?