meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

VSOLJ database

過去、それぞれの団体で印刷物として公表されてきた日本のアマチュアの変光星の観測結果を、まとめて集大成にしようという提案を受け、(最初の提案からは時間が空きましたが)折しも立ち上がりつつあったPCでのデータ管理の機運を受け、デジタルデータとして整備されました。紙で報告されていた報告の入力には、多くのボランティアの協力がありました。とくに、FosさんやArmさんは、沢山のデータの入力をしていただきました。


で、FD媒体でのオフラインでのデータ配布から始まって、紆余曲折を経て、現在、やはり、Mhhさんがボランティアで提供して頂いているサーバーで公表しています
その後、VSOLJ-MLや日本変光星研究会の観測受付窓口やいるか座新星のキャンペーンの様なキャンペーンを通して、寄せられた観測報告は、別途、「最近の報告データ(暫定運用中、未チェック取り扱い注意)」という形でまとめられて、公表しています。
初めての報告やキャンペーンの際には、databaseに取り込ませていただくこと等を告知してご承認していただいています。
#もし、漏れがあったらスミマセン。


なお、データの帰属は、各報告者にあります。データをご利用の際は、その由をご配慮下さい。まとめて解析する時等の場合は、規定を参照の上ご連絡下さい
#利用を制限するものではなく、連絡が来ると、データを使っていただいたと喜びますw
なお、VSOLJ databaseを使っていただいた研究論文は、時々、日本変光星研究会の会報「変光星」にリストにまとめて載せています。
#webにも、載せた方が良い?


公表している分に含まれる入力ミスや、最近の報告データの精査の後の正式なデータベースへの取り込みは、何度か検討はされるのですが、手が足りなく先送りになっています。もう少しすると定年で時間がとれる関係者も出そうなので、お待ちください。観測報告を寄せて頂いている方々には申し訳なく思っています。


なお、観測報告は、STD形式という独自のフォーマットでされていますが、このデータを加工、解析するツールも、VSOLJ databaseのひな形になったシステムを制作されたKatさんによって公開されています
なかなか、データのハンドリングのしにくさからか、国内の研究者でも、AAVSOのデータを参照される方が多いですが、ぜひとも、VSOLJ databaseの活用もご検討下さい。
観測報告もお待ちしています。報告された方には、観測者略号を決めて(Hskさんから)通知させていただいています。過去の未報告の観測も大歓迎です。


なお、世界各地の変光星観測データベースを統合しようという提案には、過去の経緯等もあり、データの統合でなく、検索インターフェースによる横断検索を提案しています。