どちらも白色矮星を主星、普通ぽい星を伴星に持つ近接連星系で、進化の上でも関連があると考えられていますが、現象としては明るくなる原因が、全く違います。
新星は、白色矮星表面での核融合の暴走で、わい新星は降着円盤の不安定性による重力エネルギーの解放とそれによる降着円盤の温度が上がることが原因です。
って、ことは、ここを読まれている方には、釈迦に説法ですね?
で、サーベイ観測によって見慣れない星が見つかった時に、分光で確認する前に、その星の素性を推定したいことがママあります。
新星なら多色測光をしたいし、わい新星なら連続測光をして短時間変動を調べなきゃと考えるわけですね。
まぁ、多色で連続測光をすればいいのですが、他の星の観測との絡みもありますし、口径が小さいと多色測光で時間分解能を稼ぐのに苦労します。
で、大抵は、報告された明るさと赤緯赤経をみると、発見報告を見た時点で大体わかります。明るさが8-9等だと、大抵、新星とわかりますし、銀緯の低い位置に出た場合は、大抵新星です。慣れてくると、確認を待たずにすぐわかります。
もちろん、どちらか悩ましい明るさ、位置という星もあるのですが、そういう時は、多色測光をして、色を確認すると大抵わかります。
あと、増光前の星を過去の画像みて増光幅や増光前の星の色を確認という手も併用しますが、UGWZなどは、増光幅が大きく、伴星も暗かったりするので、過去の画像に写っていない場合も多く、増光幅が特定できないこともしばしばです。
発見時には位置の精度もそこそこでしかなく、それに、固有運動が加わったりすると、過去画像での同定が難しい場合もしばしばです。