meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

U Sco

キターっ(AA略
朝、いつものように起きて、U Scoに向けますが、どうにも、見慣れた星の並びが見つかりません。
よく見ると、増光していました。


慌てて、ネットに繋ぐと、CVnetに情報が流れていましたし、AAVSOのAlert noticeは出ているし、日変研の速報の準備が進んでいました。
#情報に疎すぎorz
ならばと、6cmRで、連続測光を始めて、20cmでは他の新星の撮影に移りました。


しかし、時期が悪い、前回より1月弱早い時期です。連続測光の出来る時間が限られてしまいます。
まだまだ、眠い日々が続きそうです。

で、1/26(日本時間1/27日朝)の画像


(追記)
食の予報です。とりあえず、20周期分。
要素は、2447717.6061 + 1.2305631E (Schaefer and Ringwald, 1995)です。
2455226.5021 2455227.7327 2455228.9633 2455230.1938 2455231.4244 2455232.6550 2455233.8855 2455235.1161 2455236.3466
2455237.5772 2455238.8078 2455240.0383 2455241.2689 2455242.4995 2455243.7300 2455244.9606 2455246.1911 2455247.4217
2455248.6523 2455249.8828


2455236.3466 2/9 5h19m
2455241.2689 2/14 3h27m
あたりが狙い目?


予報には、この成果を取り込まなきゃダメ?
The Recurrent Nova U Scorpii in the 1999 Outburst: the First Detection of a Significant Orbital-Period Change


(追記2)
さて、U Scoについておさらいしておきましょう。

U Scoは、反復新星(NR, recurrent nova)です。
1863、1936, 1945, 1969, 1979, 1987, 1999年に増光が捉えられていました。
#いくつかは、後から、過去の掃天写真を調べて検出されたものです。


前回の増光からそろそろ10年だというので、監視が呼びかけられていました。
AAVSOでも、Schaeferさんの呼び掛けで、2008年からキャンペーンがはられていました。


静穏時に観測される食から、軌道周期がよく決定されていましたが、前回、1999年の増光の時の観測で、増光時にも食が見られることがわかりました。
1999年の光度曲線の解析の結果、主星の白色矮星の質量が1.37太陽質量と、チャンドラセカールの限界質量に近いこと、反復新星の爆発では、主星に降り積もったガスがすべては吹き飛ばされずに残り、だんだん白色矮星の質量が増えることが予想されることから、Ia型超新星の候補天体とされています。


(追記3)
SMARTSの1.5mは、エシェル分光だそうです。
しかし、えらい気合が入っているなぁ。