meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

UGWZ

わい新星(UG型)の中で、ノーマルアウトバーストと呼ばれる明るい期間の短いアウトバーストの他に、何度かに一回、もっと明るく、増光期間長いスーパーアウトバーストと呼ばれるアウトバーストを示す星は、UGSU型星と呼ばれています。また、スーパーアウトバーストの際には、軌道周期よりわずかに長い周期の短時間変動が見られるのが特徴で、スーパーハンプと呼ばれています。


そのUGSU型と似ているけれど、ノーマルアウトバーストにあたるアウトバーストが見られず、スーパーアウトバーストにあたるような期間の長いアウトバーストだけを示す星をUGWZ型と呼んでいます。当然、スーパーハンプも現れます。UGWZのアウトバースト間隔は大変長く、増光幅も大きいのが特徴です。
なお、UGWZをUGSU型と全く別個のものと考えず、UGSU型の中に含まれるサブタイプみたいなものと考えることもあります。


近年、サーベイ観測によって新たなわい新星が次々と見つかっています。増光間隔が長いことで、これまで観測にかかっていなかったものが多いので、当然の様に、みんなUGWZ型星です。


新たに見つかるUGSU型星は少なく、新たに次々とUGWZ型型星が見つかるとなると、UGSU型星に占めるUGWZ星の割合が増えて来ます。
従来も、わい新星進化の中で、UGWZ星辺りで足踏みしそうだとという予想もあった様に思うのですが、それにしても、新しく見つかるUGWZの数が半端ないです。増光幅が大きく見つかりやすいということを考慮しても、この数って、従来通りの説明でOKなのでしょうか。