meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

WW CMa

GCVSでは、変光星型S:とされている星ですが、VSOLJ-MLでKatさんに教えていただいたIBVS3038のL. Szabadosさんの研究によると、食変光星だそうです。
その論文の中でも触れられていますが、ASAS-3でも食変光星として拾われていて、Oteroさんの周期解析の結果もあわせて、AAVSOのVSXでは、EA型になっていますね。
で、

VSOLJ に古く観測がありますが、合っていますでしょうか?
([vsolj 11352] WW CMa)

ということでしたので、解析してみました。
VSOLJのデータは、素直に広めの範囲で周期探索をしても、報告されているのとは別の周期が出てしまうので、範囲をずっと狭く 1.2-1.3日みたいにして出てきた周期を2倍して書いた位相光度曲線です。
破綻はしていないけれど、あまり綺麗ではありません。
http://meineko.sakura.ne.jp/LC/WWCMa-VSOLJ.jpg
周期は、ちゃんと、報告されているものと小数点3桁までは合っていますね。
ちなみに、なお、上記IBVSによると、Kanda S. 1938, Tokyo Bull., 284では、RR Lyr型とされていたそうです。
VSOLJ databaseにある観測って、ほとんど神田茂さんの観測です。これがTokyo Bulletinの研究の元データですよね?きっと。


TAO Surveyの観測は、数が少ないので、周期解析するのでなく、IBVSの要素で位相光度曲線にしてみました。
http://meineko.sakura.ne.jp/LC/WWCMa-TAO.jpg
#TAO Surveyの観測って、神田茂さんの眼視観測に負けてる気さえしますね?