meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

ベテルギウス

α Oriです。
冬の大三角の1つで有名です。
SRc型の脈動変光星としも知られています。
また、進化の末に、II型の超新星爆発をすることが期待されており、よく話題にあがります。


さて、GCVSには、周期2335日と載っていて、紹介される時はこの周期が言及されることが多いのですが、実際の観測では、1年位の周期での変光をしており、そこに、さらに長い変光の周期での変動が乗っています。
で、その長い方の周期にあわせて、暗くなる時期があります。
VSOLJの光度曲線をみると、長周期の変動の周期は2000日などではなく、もっと長いようです。
https://meineko.com/LC/ORIalpha_vsolj.jpg
この星は、長い期間に渡って、大金要次郎さんが精力的に光電測光の観測をされています。光度曲線の点で、眼視観測(vis:黒丸)以外の観測の殆どは大金さんの観測です。



さて、やはり、ベテルギウスのモニター観測を長年行ってるVillnova大学のGuinanさんらが、ATel #13341に、The Fainting of the Nearby Red Supergiant Betelgeuseという報告を出されました。
それを受けて、インフルエンサーのNgaさんや鳴沢真也さんがTwitterやFBで取り上げたので、最近話題になっています。
この機会を逃すと、次に暗くなるのはきっと10年以上後なので、ぜにこの機会に、暗いベテルギュウスを目で見たり、写真に撮ったりしてみてはいかがでしょうか。