meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

学術雑誌のオンライン版

購読料が高騰してるという毎日新聞の記事を読みました。


学会誌なんかだと、購読者は閲覧無料というところもありますが、一般紙で、それも大学なり研究機関なりで一括契約をする場合だと、オンラインの購読料は構成員の人数を基準に算定されて非常に高く設定されます。
冊子で購入して図書館に配架されるだけなら回し読み自由なのに、なぜかオンラインの場合の方が、購読料が高い場合が多いです。


で、雑誌ごとに契約すると、これまた積算額が膨大になるので、実際は、出版社(または、それを束ねた連合体)毎に、何冊かの雑誌をあわせてパッケージで契約することが多いです。
#どの雑誌を含めるかは、契約の更新ごとに変更が出来ますが、その時に、契約額がそれまでの額を下回らないようにとかいうきつい縛りの契約のところもあったような?


でも,オンライン購読はやめられません。
図書館としては、もう、雑誌を保管する書庫が満杯なことが多いです。
オンラインで読むことに慣れてしまった研究者からは、オンライン版への需要がすごく高いです。
#わたしなんか、ほとんど図書館へ足を運ばなくなりしました。


Astro-phみたいな、オープンのプレプリントレポジトりーもあるにはありますが、研究分野によっては、一般的ではないようです。
バイオ分野では、PLoSや、BioMed Centralみたいなopen accessのjournalへの支持が高い一方で、新しい学術雑誌(運営を出版社に委託することが多い)も続々増えています。