meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

STD形式での光度体系

かすてんさんからのコメントに便乗して。
以下は、VSOLJへの報告のときのローカルルールで、一般的ではないので注意してください。


で、大昔のDBVSのマニュアルでの記述は、

変光星No.125」にて決定された光度体系
Tri-X (no filter) t
Tri-X + PO-0 (yellow-green) f
T-Max (no filter) m
T-Max + PO-0 e
これ以外の体系を使っておられる方は渡辺氏に相談して下さい。またフィルムとフィルタのペアによっては光電のV,B,Rなどどほぼ同等の感度分布を得ることができますが、そのようなペアで観測されている方は光電の記号を使って下さい。
・光度体系リスト(詳しくは渡辺氏により修正が加えられます)
A
B blue
I IR
J IR
K IR
L IR
R red
U near ultraviolet
V photoelectric V
e T-Max + PO-0
f Tri-X + PO-0
i infrared
j Kodak J emulsion
m T-Max
p photographic
r red
s (reserved for step observation)
t Tri-X

なんか、フィルムとフィルターの組み合わせで細かく決めている部分がありますが、どこまで、守られたかは疑問です。
Tri-XとT-Maxを分けてたりするし!?
pは、青に感度の強い、本来の写真等級(mpg)のことのはずですが、カラーフィルムでの撮影の場合は、pで報告してもらっていた例もありそうです。
ちなみに、眼視観測は記号つけません。


その後、その時々に必要に応じて増やしてきました。
測光用バンドは、そのままで、測光用バンドの記号を使ってもらってかまわないと思います。
SDSSとか、Strömgrenとか。
#SDSSは、「'」は、なしでいいかも?g'は、gでいいとか?
冷却CCDにフィルターをつけなかったり、IRカットフィルターのような測光バンド用でない広帯域のフィルターをかけた場合は、Cを使うようにしています。
比較星光度は、V等級を使って測られた場合が多いようですが、当然、色指数の大きな星などは、V等級から大きくずれた等級になってしまいます。


最近は、デジカメでの報告も増えました。
デジカメでの報告が出始めたころに、MLで相談して、それもCで報告してもらおうと決めた覚えがあります。
冷却CCD+赤外カットフィルターと分光感度は似たものだろうとという考えだったと思います。