meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

PHOEBE2 on WSL2

連星勉強会で、PHOEBE2を勉強しようということになって、LinuxをインストールしたPCを持っていない人はどうしようという話が出た時、Windows10のWSL2で、Ubuntuを使ったらどうだろうかという話が出ました。

で、試してみました。

Googleって見つけた解説記事を参考に、WSL2で、Ubuntu 20.04LSTを、手元のWindows10 PCに入れました。
その上で、PHOEBEのweb pageのinstall方法を見て、PHOEBE2を入れます。

ちゃんとinstall出来たか確認するために、PHOEBEのwebにあったデモを動かしてみました。

import phoebe
b=phoebe.default_binary()
b.add_dataset('lc', times=phoebe.linspace(0,2,101))
b.run_compute()
b.plot(x='phases', show=True)

最後のplotのところが、GUIが無いので動かないと言われました。

そこで、
WindowsのWSL2を使用しUbuntuのGUI環境を構築する
他を参考に、x11を入れた後、Windows用のxWindow(VcXsrv)を入れました。

VcXsrvを立ち上げておいて、

export DISPLAY=192.168.XX.XX:0.0

(XX.XXのところは、自分のPCのIPアドレスです)
として、出力先を環境変数で指定してやったら、今度は、ちゃんとグラフまで、表示されました。
https://meineko.com/etc/PHOEBEonWSL2.jpg
この環境で、光度曲線解析までできるのかは、まず、わたしがPHOBE2をちゃんと使える様にならないとw


(追記)
DISPLAYの設定を、.profileに書き込んで、いちいち、設定しなくていいようにしました。

CEM120

あちこち調整してみて、どうにもまともに動かないので、CEM120をもう1台買って更新しました。
お金ないのにorz

ついでに、鏡筒をC11に載せ替えて、PCもWindows10に換えました。
https://meineko.com/etc/newCEM120-2.jpg
これで、導入の途中で停まることは無くなったのですが、オートガイドが上手くいきません。
https://meineko.com/etc/autoguide-error.jpg
オーバーシュートしたみたいに、y軸方向が跳ね回ります。
とりあえず、連続測光の際に、オートガイド無しで目的星が視野から出なければいいので、極軸を追い込み中です。

オートガイドが上手くいかない件は、iOptronに問い合わせ中ですが、返事が来ません。
最近、iOptronのサポートからの返事が、遅いです。大丈夫でしょうか???

CEM120

メインの25cmSCTの架台は、現在、iOptronのCEM120です。
この架台が、1週間前くらいから調子が悪くて困っています。

  • Gotoで導入しようとすると、導入直後に追尾をしなくなる
  • ホームポジションに移動させようとすると、途中で止まってしまう。
  • オートガイドで星が2重3重になる

等の症状が出ていました。

マニュアルを見ると、

If the motor stalls or the mount does not tracking smoothly, most likely the meshing is too tight.

と書いてあります。
で、マニュアルにしたがって、ギアのかみ合わせを調整しようとしたのですが、赤緯赤経、2つつあるネジの役目を取り違えて調整を行っていたり、数日、四苦八苦しました。
どうにか、調整して、stallはしなくなったようですが、オートガイドは、まだ、少し怪しいです。
買い替えとなると、かなりに出費となるので、どうにか、直したいです。


(追記)
相変わらず、時々、stallします。
修理に送り返すには重すぎますし、買い替えかな???
お金は無いです。

Gotoの際の速度を落とせばどうかと思うのですが、設定がないようです。
マニュアルでハンドコントローラーで動かす際は、設定があるのですが。

Stallした際は、ハンドコントローラーも効かなくなります。
再起動すれば動くのですが、やはり、故障のようです???

TCP J02280150+2956365

中村さん発見の突発天体です。
撮ってみました。
https://meineko.com/ccd/TCP_J02280150+2956365.jpg
色が青いのでCVsでしょうか。
分光観測が望まれます。
この明るさだと、うちの口径では、連続測光はきついでしょうか?
中村さん、発見おめでとうございます。


上田さん報告のTCP J20311422+2604500は、Schmeerさんによると、フレア星では無いかということです。
確かに、Icで明るく、赤い星です。
https://meineko.com/ccd/TCP_J20311422+2604500.jpg

小惑星の掩蔽

12/27の小惑星(426) Hippoによる恒星の掩蔽のお知らせが、Unistellarから届きました。掩蔽帯の下だったので、撮ってみました。
丁寧なインストラクションがついていたので、それに従ったら、割と苦労せずに撮れました。
星に向けて、露出時間、ゲイン等も指示通り設定して3分動画を記録するだけです。
ただ、うちのLAN環境は、夏頃からおかしく、DHCPで自動でDNSサーバーアドレスが取れなくなっていて、その御蔭で、結果をUnistellarのサーバーに送るのに苦労しました。

eVscopeの発表以来、SETI Instituteと共同で、サイエンスへの貢献も謳っていたので、どんな感じなのか気になっていました。AAVSOの総会で、Unistellarからの発表があって、成果も上がっているということでした。

やってみての感想ですが、(やり方が分からなかっただけの可能性もありますが、)撮った結果を自分で確認する手順もなく、ちゃんと撮れているのかわからないまま、結果を送るだけというのが、参加者のサイエンスへの参加をどれくらい喚起するのか疑問な感じもしてます。
一度、試してみたし、eVscopeは、当初の購入目的通り、観望会での電子観望用でいいかなと。