meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

SX Spectrograph

Starlight XpressのSX Spectrographが届きました。
ただし、CCDはST-402で済ませようと思っていたのですが、チップサイズがもう少し欲しいということで、あとから、Trius-SX694 CCDカメラを追加で注文して、そちらが届いていないので稼働していません。


SX Spectrographの特徴は、オートガイダー(Loadestar)を内蔵していることです。
買ってみてわかったのですが、ガイドカメラと分光器とは、1:9のビームスプリッターで光路を分けています。
スリットの位置は、そのビームスプリッターの後方ということで、スリット自体はガイドカメラからは見えません。
ガイドカメラの視野の中心に目的星を持ってきて、スリットに載っているのを仮定して撮ることになります。
なお、スリットは、5種類ついてました。一番細いのが、20μmx1mmです。あと一つ3mmの丸い穴があります。


この方式、メリットは

  • 鏡にスリットを作る(Alpyとかはこの方法?)よりコストが安くできそう?
  • 目的星でもガイドができる

とかありそうですが、

  • ビームスプリッターで光量を損する
  • 本当にスリットの上に載っているかわからない、スリットの位置の調整が重要

ということになります。


波長校正用のランプも内蔵ですが、リモートでは操作できません。
ランプの電源は、中に電池を入れて使います。


なお、ついてきたソフトはPHD2でした。
なるほど、Loadstarでガイドと視野の確認をするのには十分です。
撮像の方は、独立に別のソフトですることを想定しています。
なら、MacImDLでガイドと、撮像と同時にできそうですね?


という訳で、オートガイダー内蔵、波長校正ランプ内蔵というスペックから想像していたのからは、随分単純な構造でした。
さて、どうやって使いましょう?
以前、DSS-7をつけたセレストロンのC5とTAO Surveyのカメラを同架しようとした時には、バランスが取りきれず、CEM60の動作が姿勢によっては怪しかったので、諦めたのでした。
でも、載せ替えて使うとか言うと、使用頻度が落ちそうなのと、トラブルも増えそうなので、頑張ってバランスをとる努力をしましょう。
あと、Loadstar用のガイドケーブルを用意しないと。