meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

Symbiotic nova

Optical Evolution of the Outburst of the Symbiotic Nova V4368 SGR = Wakuda's Peculiar Star Munari et. al. (2009)
の中に出てくるsymbiotic novaの基準は、伴星はが低温度巨星(しばしばミラ型変光星)で、連星周期が10年以上と長くて、降着率がずっと大きいということになっています。
#ちなみに、classical novaeの伴星は、質量の少し小さめな主系列のような星です。
本当に、classcalとsymbioticとで分ける必要があるのと気もしますが、この連星系の特徴が、特徴的な光度変化をもたらす元になっているのしょう。
で、増光機構は、熱的核反応の暴走でいいのですよね。なら、列記とした新星として良いのでしょうね。
これに、慶応大の加藤さんのPU Vulの最近の研究成果を参考にすると、主星の白色矮星の質量が小さいってのも入れてもいいのでしょうか。膨張速度が遅いですから。
光速度で分類する場合の、NCとされる星々の中身は、みんなsymbiotic novaということでいいのでしょうか、それとも、いくつかの種類の星が混ざっているのでしょうか?


で、PNV J18110375-2717276です。
伴星はミラ型らしいし、symbiotic novaの基準にも適合しそうなんですが、増光幅が他と比べて小さいです。
また、最近撮られたスペクトルがすっかり新星っぽい顔になっているのは、他のsymbiotic novaと比べて進化が早い気がします。
#だれか、膨張速度を出して。
光度曲線は、ZAND型星の増光にも見えなくもありません。
そもそも、ZAND型の共生星(symbiotic star)の増光の機構って、どういうものなのでしょう?新星とは違う??
#ZANDの増光時の分光観測の論文読まないといけなさそうです?