meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

国枝史郎

八ヶ嶽の魔神、神州纐纈城を読み終わって、蔦葛木曽桟は、ほぼ、半ばです。
どれも、作者の住んでいた信州や隣の甲州を舞台にしたお話で、登場人物が多いです。有名な登場人物も多数。
どうも、兄弟での三角関係が発端な話が多い気がしますが。


次々と現れる登場人物に合わせて場面が転換していくのは、連載小説として書かれたのが関係しているのかも知れません。
新登場人物に合わせて、お話が、どんどん元の筋から派生して行って、さっきまでの話の顛末はどうなっているのだ思うこともしばしばです。
どこかで似たようなものを読んだ気がすると思ったら、千夜一夜物語でした。
千夜一夜物語ほど、お話は発散していません。どこかで、大筋とは関連しています。


特定の病気に対して偏見を生みそうな描写もあって、現代では問題になりそうですが、書かれた当時を考えて、割り引いて評価するしかありません。