meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

DSIpro IIのgain

MeadeのCCDカメラ、DeepSky Imager pro IIは、なかなか良いカメラです。
DSIproはチップサイズが小さいのが難ですし、 DSIproIIIはピクセルサイズが小さすぎます。
#現在は、proでないカラーCCD使用の、DSI IICしか売られていないのは残念です。


で、以前から,撮像用ソフトでDSIを使う時に、設定項目に、gainとoffsetというのがあって、なんやこれ?という話題になっていました。
MaxImDLのマニュアルにはデフォルトセッテイングでは、gain=50、offset=100だと書いてあり、詳しくはMeadeの資料を参照と書いてあるのですが、具体的にどの文章とは指定されていません。


で、Iakさんも、最近、DSIproIIを手に入れられて、テストされて、

meineko さんの結果とだいぶ違う気がしますが・・・
linearity の確認など(星空研究Memo)

と書かれていました。
なるほど、いぜんのわたしの測定結果では、16ビット使い切っていない、35000カウントくらいで飽和してしまっていたのですが、Iakさんの結果では飽和レベルは16ビットの65000付近にある様です。
なお、Iakさんんは、gain=100、offset=50でテストされたようです。
わたしの以前の測定の時のgainとoffsetは記録していません。


で、gainの設定の差だろうなと言うことになったので、テストしてみました。
で、どうやら、ビンゴだったようです。


CCDのgainといいえば、e-/ADUのことです。
gainの設定を変えると、この値が変わるのだと思います。
#設定の数字が0-100なのは独特ですが。


で、gainを50にした時は、15000で飽和しているのに、gainを100にすると、60000くらいで飽和しています。
どちらも、露光時間が、10秒あたりで飽和していて、これは、fullwell capacity(別の見方では光量)がlimtなのだから当然です。
#gainを変えても、単に表示の数字が変わるだけで、実際の感度は変わっていないことを表しています。
2x2 binnigしてやって、full wellを増やせば、gain=50でも、60000くらいで飽和します。
#以前のテストの時のgainとoffsetっていくつだったのでしょう??


MaxImDLで、gain=50を推奨しているのは、binningして使った時のことも考慮してのことかもしれませんね。
binningしないで使うのなら、gain100で使った方が、中途半端な数字で飽和しないで扱い易いかもしれません。


で、最終的には、gainを変えた時に、e-/ADUの値が変わっているのか確認すればよく、今回測定に使った画像でそれも測れるはずなのですが、時間がないので、後ほど??


(追記)
カウントと標準偏差の関係を使って、e-/ADUを計算する例の方法の為にグラフを書いてみました。

あれ、傾き変わらない?
標準偏差を計算するんだから、biasとdarkを引かないと駄目か?
飽和を見るだけなら、影響少ないと思って、dark+biasを引いてありません。
シャッターないし、温度制御してないので面倒です。
どうしましょう?