科学技術分野の事業仕分けで、理研のスーパーコンピュータの削減が話題になっています。
以下、わたしは、事業仕分けでの議事録とかをまだ見ていないので、的外れの可能性もありますが、少し。
「2番目じゃだめなのか」という台詞が象徴的でしたが、世界一のスーパーコンピュータを作ろうという計画です。
本当にところは、世界一なのが大切なのではなく、速いコンピュータが欲しいから、やりたいことを考えたら全然足りないので、いくらでも速いコンピュータが欲しいというところではないのでしょうか?
#もちろん、いかにして速いコンピュータを作るかという技術的チャレンジもあるのでしょうが。
でも、これまでは、大型予算申請において、「世界一」とか「世界初」が、対財務省の折衝において必要なアピールの要件として、予算申請する側に染み付いている悪弊という気がします。
そういう意味では、これらの言葉が、錦の御旗でないとなったのは、ひとつのエポックかもしれません。
#しかし、かって、スーパーカミオカンデにまで、悪い査定をつけたという、古傷がはありますが。
と、ここまで、つらつらと書き連ねましたが、事業仕分けに関しては、理性的案分析が無意味と思える、「最初から削減ありきの茶番」という気も、最初からしています。
事業仕分けの事務方って、公務員なのでしょう?
公務員というのは保守的で、既得権益が好きだと思われているようですが、「予算の削減をする」というのが仕事になったら、今度は、粛々と遺憾なく能力を発揮するのも公務員という気がします。
あと、基礎研究について、一時期、アメリカからただ乗り論の注文がついた+技術的ブレークスルーが滞って新規事業に停滞感があるということで、「科学技術立国」なるスローガンが掲げられたように記憶しています。
で、一時期は、企業も軒並み基礎研究に力を入れたいたのですが、不況で体力が続かず、相次いで撤退しました。
で、次は、基礎研究は国にがんばってもらうと思って、応援してたら、それを待つ体力も無くなって、やっぱりいいや海外の成果にフリーライドする方が、同じくらい金はかかるけれど楽だという感じに落ち着いているのが現状の様な気がします。
#基礎研究はアウトソーシングすると決めたので、頭脳流出しても、流出した頭脳による成果を国内に還元できるうちは困らないのかも?
なにか、書きなぐった乱暴な話になりましたね。
(追記)
スパコンのことを揶揄してたら、理研の植物分野と、リソース分野、1/2から1/3だそうですよorz
なにか、コメントにどこかで聞いた独法の名前も挙がっているし。