meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

VB10=V1298 Aql

ネタ元はナショナルジオグラフィックとか。
VB10を回ってる惑星VB10bは、直径が、VB10並みなのだそうです。
どうして、視線速度観測から、大きさがわかるの?
惑星が大きいのでなく、恒星が小さいのではないのと疑問はつきないですが、こういう惑星系で、transitがおこると、変光範囲大きそうでいいですね。
どこかにありません?


(追記)
元論文、読みました。
分光観測でなく、固有運動の位置観測から惑星検出だそうです。
そりゃそうですね。高分散の分光をするには星が暗すぎます。
Palomarの5mでの観測。


で、直接撮像ってできないの?
論文の著者らの推定では、J-bandで、恒星との光度差が、10000倍だそうです。
離角が60masなので、地上の次世代コロナグラフや衛星からのコロナグラフ観測なら、不可能ではないとしています。
期待できますね?


こういう系は、視線速度観測は難しいし、位置観測だって長い期間の観測が必要だとしてます。
なら、赤色わい星の測光モニターですね??
ほらだれか、いくつをどれくらいの頻度でモニターすれば見つかるか計算して?
で、モニター可能な近傍の赤色わい星の数から、やる価値があるか、計算してください。

しかし、光度差1万倍だから皆既食になれば、減光幅12等ですぜ、だんな。
#あ、光度差の見積もりは、Jバンドだった。可視での見積もりってどうすればいいの?
#木星をその距離に持って行って、太陽と赤色わい星の絶対光度の差で換算すればいいのか?木星より星に近いし、その分、明るい?
#まぁ、皆既食を期待するのには、近傍の赤色わい星数が足りないですか??


(追記2)
ウソ。
皆既食のときは、地球から見えるのは夜側だから、真っ暗ですね。
見えるのは、惑星の地上の夜景だけ(w
という訳で、減光幅云々でなく、見えなくなります。
いつも、自分で光る星ばかり相手にしているので、間違いましたorz


ちなみに、皆既にならずに半分隠すと、0.75等の減光です。