meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

ミラの変光

Newt○nという科学雑誌があります。
その今月号や別冊「星空に強くなる」に書かれているミラの変光の仕組みが間違っているので、某MLで話題になっています。

極大2.0等
直径が太陽の400倍ほどになり、明るさが最大となる。

極小10.1等
直径は最大時の10分の1ほどになり、明るささが極小となる。
(星空に強くなる、p.22)


あ、直径と明るさの関係が逆です。
まぁ、よくある間違いなので、模式図だけの時は、
「これ星の直径を表しているのでなく、明るさを表しているのですよね」
と、皮肉っぽく指摘することを時々するのですが、文章で書かれると、アウトです。


ちなみに、正しい模式図の例は、こことか。
#もっと、良い図は無いの?
海外のサイトを調べたら、以外と、光度曲線と直径の関係を書いた図が見つかりません。
この手の図のルーツって日本なのでしょうか?
なら、間違いの伝播の系譜が書けそうですね。


なお、ミラの大きな変光範囲は、直径の変化(+とそれに伴う温度変化)のみでは説明がつきません。
判り易いThsさんいよる解説の例は、ここ