meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

RS Oph

かれこれ、増光から1月です。
この時期のつくばとは思えない曇天続きで、ひぃひぃ言っていますが、平常光度に戻るまでのもう2月くらい、がんばらねばと思います。


で、思ったより、yバンドでの減光が早くないことが、話題のようです。
Vバンドに較べ、輝線の影響が少ないことが期待されるyバンドですが、それでも、まったく影響がないかというと、そうとも限らず、そのあたりが原因ではないかと思っているのですが、どうでしょう?
そろそろ、昇る時間も早くなってきましたし、このあたりで、一度、自前でも、スペクトルも撮っておいたほうがよさそうです。

さて、減光後の平常光度は、どのあたりになるのでしょう?
前回のデータをみても、増光前に平常光度がやや明るくなって、増光後には、暗くなる傾向があるようです。
今回も、ここ数年、徐々に平常光度が明るくなっていました。
これが、RS Ophのモデルにあるようなこう着円盤が関与した現象だったとすると、爆発で、こう着円盤は吹き飛ばされるでしょうから、減光後に暗くなるのは説明できそうです。
増光前、短時間変動が観測されていたのですが、これも、こう着円盤が関係していたとすると、減光後は、短時間変動が見られなくなるのでしょうか?


(1985年の増光時の光度曲線は、VSOLJのデータベースから)