meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

連星・変光星ワークショップ2005

土日の2日間、国立科学博物館の新宿分館で上記の研究会が開かれたので参加してきました。
#というより、進行も少しお手伝いしてきて、疲れ気味。
#韓国での環太平洋WSとの日程の関係で、常連の方でも参加できなかった方も居られたようですが、アマチュアで遠路参加されてたNjhさんや、id:sagittaさんもいて盛会でした。


印象に残ったのは、系外惑星のトランジット関係の話題も新しく加わったことと、
蜂巣さんの、「新星の可視での測光には、輝線の影響を避けるために、広帯域のVフィルターより、yフィルターのような、やや狭い帯域ののフィルターを使った方よい」とのお話。
減光の速度から白色矮星の質量に依存するので、減光の様子を観測すれば白色矮星の質量が推定できるのですが、「広帯域だと、光球の明るさだけでなく、その外の希薄な大気からでてくる輝線の寄与も大きくなる」ので、まずいとのこと。
他に、光球が収縮して高温になって、紫外線や軟X線の放射を出しだす時期予測がしやすいこと、光球収縮しきって冷えだした時期の決定をしやすいことなどの利点が在るそうです。


これは、以前からも、新星が減光をしていく途中で、V等級と眼視等級の差が大ききくなることとして知られています。


というわけで、yバンド用のフィルターを用意しないと。
こうしたデータは、モデルの検証に有益なはず。


来年は、12月2-4日に西はりま天文台で、日程を3日間に延長して開催の予定。