meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

検査年齢

昨晩のNHK クローズアップ現代は、BSE狂牛病)対策の話題でした。
この中で、検査から除外する牛の年齢をどこにするかの議論で、「EUは、30週からにしているが、日本の全頭検査では、21週くらいでも検出されたことがあるという」話題に関連して、「日本では、20週くらいから対象ということにしないと、消費者の理解が得られないのでないか」ということを解説の方が言われていました。


ここで、注意しないといけないは、20週齢から検査しないと、人間への狂牛病感染の危険性が減らせないというのでは無いこと。
もともとの率が低いので、検査対象を30週齢以上にしようが、20週齢にしようが、日本国内での感染の可能性は、低いということです。
でも、消費者の理解は得られない。


#ところで、日本での20週齢以下の牛の出荷数ってどのくらいなのでしょう。
#あ、雄牛だからということですぐ売られてしまう乳牛の仔は、多いかも。


BSE検査で、大変なのは、相手が変性タンパク質だからですね。
わたしの理解では、ELISAで1次検査、検査で引っかかったやつはウエスタンブロッティングで2次検査が行われるのだと思います。
このとき、正常タンパク質と区別するために、正常タンパク質と変性タンパク質のタンパク質分解酵素への感受性の違いを利用して、正常タンパク質だけ分解しておいてから、検出を行うというのがミソのようです。
聞くだけで、大変そうな検査です。


SARSとか、遺伝組み換え作物の混入検査みたいに、PCRで、増幅して、ちょちょいという訳にはいかないところも大変そうです。