meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

Gerhana Matahari Total(皆既日食)

インドネシアのTernateへ、皆既日蝕を見に行ってきました。
星ナビ協賛のセブンカルチャーネットワークのツアーです。
結果、雲越しではありますが、無事、見えました。


3/7
月曜の朝、大荷物を抱えて通勤時間の電車に乗りたくなかったので、羽田空港近くに、前泊していました。ちなみに、羽田空港国際線ターミナルを使ったのは、初めてです。昼前のガルーダインドネシア航空便で、ジャカルタへ出発しました。窓際の席でしたので、途中フィリピンやカリマンタン島がよく見えました。ジャカルタには夕方ついて、乗り継ぎ便は、夜半過ぎなので、空港を出て夕食です。ジャカルタの気温は少しむっとする感じでしたが、それほど、暑いとは感じませんでした。荷物は直接Ternateへ行くということで、ジャカルタではピックアップが要らず楽でした。渋滞の時間帯なので、ホテルのレストランまで、30分くらいはかかると言われたのが、1時間以上かかりました。行きの飛行機もそうだったのですが、移動のバスの中も、冷房が効きすぎて寒かったです。おまけに、花粉も日本から運んできたのか、鼻水が止まりませんorz 食事は、バイキング形式でした。その後も全てバイキング形式になりました。日付が変わって1時過ぎに、Ternateへ出発しました。日本との時差は2時間なので、日本時間では3時過ぎです。
なお、インドネシアの空港は、国内便でも、搭乗ゲートにもう一度X線検査がありました。
なお、現地と羽田の両替のレートの違いに、羽田で替えてきたわたしは、涙を禁じえませんでした。


3/8
早朝、Ternate着です。実際のフライトは4時間くらいです。時差で2時間戻りました。先ず、観測場所のサッカー場へ下見に行きました。まぁ、ボロボロでした。でも、地面は固かったので助かりました。グラウンド面と東に面したスタンドが候補です。西側のスタンドは、地元の小学生が、何やら楽器の練習をしていました。因みに地元の小学生には、日本人は珍しいようで皆さん興味津々でした。皆既の時間の太陽の高さを確認してました。雲があるものの希望の持てる天候でした。隣の島の見える見晴らしの良いFloridaレストランへ食事へ行きました。食事後、大きなスーパーへ買い出しに行きましたが、きれいだし、品揃えもすごく充実していました。果物とか興味深かったです。わたしはコーラだけ買いました。(でも、ホテルに冷蔵庫無かったorz)ホテルにチェックインしたのですが、日本を出てから26時間くらい経っています。強行軍のツアーです。その為、疲れていたのですが、ホテルで冷房の効いた部屋で休んだら回復しました。ちなみに、窓の無い部屋で、もう一つの目的のラジオの方は、絶望的です。夕方、昼とは別のレストランで夕食です。夜は、曇りで星が見えなくて残念でした。


3/9
さて、当日です。日の出前にホテルをでてサッカー場へバスで移動です。因みに、ツアーは、2コースに分かれていて、もう一つのAコースは、サッカー場の隣のホテルでそちらの方が観測には便利そうでした。ただし、繁華街とは離れていました。
張られていた南北線の上に布陣しました。ツアー全体で、100名くらいだそうですが、グランドが広いので余裕でした。しかし、それにしてもRICOH THETAが目立ちます。何台、あったのでしょう?
https://meineko.com/Ternate2016/Solar_Eclipse_at_Ternate_2016-3.jpg
https://meineko.com/Ternate2016/Solar_Eclipse_at_Ternate_2016-4.jpg
日の出時から、透明度がよく、日差しが強いです。雲は少し多めで、低い雲と高い雲があり、東から凄くゆっくり動いています。日食開始後、一時期、太陽の辺りが完全に雲がなくなって晴れて、今、皆既になってくれればいいのにと思いました。
さて、起動した時に残りの9時間と表示されていたPCのバッテリーの残量が、1時間後くらいに気づくと残り2時間くらいになっています。慌てて、シャットダウンしました。もともと、皆既中の自動撮影とエクリプスナビゲーター用だったので、部分蝕中は、手動でシャッターを切ることにします。後で、わかったのですが、エクリプスナビゲーターが電池食いだそうです。
さて、いよいよ、第二接触という段になって雲が迫ってきました。そして、カウントダウンに合わせるように雲に隠されていまい太陽が消えました。地元の人たちは、太陽が消えたと大喜びでしたが、ツアー参加者は、第2接触が見られなかったので意気消沈です。幸い、すぐに太陽は顔を出して、雲越しでしたが、この後は、第3接触までよく見えました。太陽の左下に大きなプロミネンスがあって、肉眼でもよく見えました。コロナも、目でもよく見えました。金星が明るいです。第3接触時に、彩層でしょうか、プロミネンスでしょうか太陽の縁が真っ赤なビーズ状になってきれいでした。すぐにダイアモンドリングになって終了でした。
https://meineko.com/Ternate2016/Solar_Eclipse_at_Ternate_2016-2.jpg
ビールで、祝杯です。なお、日食中、スタンドに集まっていた地元の小学生は、ずっと、楽器を鳴らしていました。もしかすると、日食に関する伝統行事だったかもしれません。あと、カウントダウンのアナウンスの「あと、○分です。」というのを覚えてしまって、アナウンスに合わせて真似をしていました。
終わってから、Aコースの人たちの泊まっているホテルで昼食でした。第3接触後は、どっと疲れが出ましたが、宿の帰って休んだら回復しました。ホテルの近くのショッピングモールに買い物に出ました。車やバイクが途切れずに来るので、道を渡るのには少し慣れが必要でした。お店は、カメラやスマートホン、タブレットを扱っている店が目立ちました。スーパーもあって、やはり、きれいで、品ぞろえがよかったです。
夕食は、内装が立派なRoyalレストランへ行きました。皆さん、日食が見れたので、明るかったです。食事中、2度ほど電源が落ちましたが、雷が鳴っていたからかもしれません。
昼間行った時には、気づかなかったのですが、ホテルの近所のショッピングモールには、本屋もあったということで、夕食後にマンガ本を物色しにもう一度訪れることになりました。買い終わって出てくると、夕立が降っていました。目ざとく、レインコートを売っている人がいました。少し小降りになったところで、ホテルに走って帰りました。


3/10
10時前にチェックアウトして、飛行機の時間まで、Ternateをバスで周遊しました。
https://meineko.com/Ternate2016/Solar_Eclipse_at_Ternate_2016-5.jpg
ポルトガル統治時代の要塞、香辛料を干している家を訪問、海岸、湖を回って、初日と同じFloridaレストランで昼食でした。その後、一路、ジャカルタへ、夕食は欧米系のSheraton Bandaraホテルのレストランでした。料理は、少しだけしゃれていましたが、味はいつもと似たような感じでした。夜半前、日本へ出発です。

3/11
朝、羽田について、流れ解散でした。

Ternateの印象は、車は新車っぽく、みんなきれいにして乗っているという感じでした。集落ごとに立派なモスクもありました。スーパーも立派でしたし、裕福な島という印象でした。香辛料が取れるということでしたが、そのおかげでしょうか?中心街以外にも小さな雑貨店がたくさんありました。競合店が多すぎて、商売になるのか心配になりましたが、その雑貨屋の軒先に、黄色い液体の入ったペットボトルが、どこでも売られていましたが、ガソリンだそうです。バイク用でしょうか?

さて、まだ、快晴のもと日食を見たことがありません。来年のアメリカも行くしか?