meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

Vega等級

TNSとかで、いきなり、ベガ等級とか出てきて、なんじゃそらという話も聞くので少し書きます。
#Twitterでは、自分の頭に整理も含めて呟きましたが、こちらにも書いておくことに。


星の明るさを測って、-2.5log(星の明るさ)って、式に入れれば、等級に直せます。でも、どこかに基準点が無いと、この星は、◯.X等級ですというふうには表せません。それに、ベガを基準にしようと言うのが、ベガ等級です。
ベガのスペクトルを見て見ると、波長ごとのフラックスがわかりますが、ベガの表面温度等を要因にした、波長ごとの強さになっています。で、測光バンドのフィルターの特性で切り取ったものが、ベガの各測光バンドでの、等級ということになります。


でも、そうすると、各バンドの0等級の時のフラックスは同じでなくなってしまいます。でも、定義だから、それでよしとするのがベガ等級です。
で、それは、場合によっては不便なので、フラックスやエネルギーが、同じようになるような基準を採用しようという考えて考えられた等級もあって、AB等級とかがあります


で、いきなりベガ等級とか出てきて、面食らったかもしれませんが、これまで使ってきた普通の等級だと思っていただければ。
ちゃんと、天体観測の教育を受けていれば、最近は、こういうことも教えられているようですが、わたしなんぞは、肉眼で見える一番明るい星を1等星、一番くらいのを6等星と決めて間を割ったくらいの教育しか受けていませんw