meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

新天体

AtelとCBATの関係には歴史的経緯が絡んでいるので、簡単では無いというのが私の意見です。
以下は、一介のアマチュアの妄言ですから、信じないようにw


わたしも、まだ、知らない頃、新天体の発見情報等は、スカルナテプレソプレソ天文台が天文電報の中央局の役割を担っていたそうです。その機能が、その後、ハーバースミソニアン天文台の天文電報中央局(CBAT)に引き継がれたと聞いています。
新天体の情報は、ここで整理され、各地に配信されています。
超新星や新星の発見は、CBETやIAUCを通して仮符号と共に公表されています。
いや、太陽系内の新天体も、ここで公表されますが、仮符号をつけているのは、MPCかもしれません。その辺りの組織がどうなっているのかわたしはよく知りません。
ちなみに、Y先生あたりのお話では、本当に、公表しているだけで、認定とかしているわけでは無いということですが、そのあたり、IAUの中でどういう取り決めがされているのかもよく知りません。


ちなみに、昔は、日本国内の新天体の発見情報は、東京天文台経由でCBATへ送られていました。その労を長く務められた香西先生には足を向けて寝られないというベテラン搜索者も多そうです?
その後、CBATへ行っておられた縁で、中野さんが、国内の発見情報の仲介をされているのはご存知の通りです。
海外でも、イギリスのHurstさんや、オーストラリアのMcNaughtさんが、仲介をされる事例もありましたが、その国の天文台経由だったり、直接、CBATへ報告される方がいたりとバラバラです。


で、Atelです。
ATelの運営体制がどうなっているのかわたしは未だによく知りませんが、最初の頃は、人工衛星を使って観測をされている方や電波での観測をされている方の速報媒体という印象でした。これに、大規模サーベイの方々も利用されるようになったのがいつ頃だったのか、記憶に頼るだけでは曖昧です。とにかく、投稿すれば、そのまま配信される利便性から、利用者が増えた様に伝え聞いています。


そもそも、大規模サーベイのルーツが、ガンマ線バーストのフォローアップしにても、重力レンズ現象を使ったダークマター候補の探索でも、宇宙進化をターゲットにした宇宙論的距離の超新星捜索でも、従来の天文学者とは違った物理学分野からの参入も多かったと聞いています。むしろ、旧来の天文学者には現実的でないアイデアだと思われていたとか、逆に、天文学者がチームにいるかどうかで、Ia型超新星の絶対等級の見積もりで差が着いたとか聞きました。
分子生物学が、旧来の生物学で無く、物理学者の参入で始まったという話とも似ていますね?
そんな彼らに、最初に方で書いたような旧来の天文学の経緯など無関係なのは想像に固くありません?
だから、妄言ですってば。