meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

突発天体の発見

以前は、CBATでの確認作業が滞って、発見の公表が2-3週間遅れたという事例も起きて、早い時期の追跡観測に支障がでたこともありました。
TOCPができてからは、発見者の名前はとりあえず伏せたまま未確認天体の発見も公表されるようになったので、観測者としては、助かっています。


で、公表がスムーズになったことで、独立発見という概念が、成り立たなくなったという指摘を受けました。
つまり、まだ、発見情報が公表されていない期間に、情報によらず、独立に発見したというケースが、(特に新星とでは)多かったのですが、TOCPは投稿と同時に既知の発見になってしまうからです。
その時点で、客観的には、本当に独立に発見したのか、(そんな人はないなと思いますが)TOCPを見て報告したのか判断できなくなってしまいます。
というわけで、新星を発見したと思ったら、既知の天体や小惑星をチェックするのと同時に、報告前に、TOCPもチェックしましょう。


まぁ、どれを独立発見と認めるかは、CBATの判断によるところもありますし、クリアカットには行かない問題ですが。
私としては、独立発見も新天体発見功労賞として表彰対象ですので、独立発見がなくなるのも寂しいのですが。
あと、あまりにも、新天体発見が難しくなると、新規参入の若者が減ってしまいそうで困る気もしています。
#観測者の立場としては、できるだけ、多くの目があったほうが、早期発見の意味でたすかるので。


過渡期かと思います。
小惑星や彗星の発見が難しくなって、捜索者が超新星や新星に移って来ましたが、最近は、多くの自動サーベイも動いているし、こちらも、過渡期かと思います。
まぁ、そうなったら、皆さん、発見からは足を洗って、観測を始めましょう。
新星の観測も楽しいですよ(w
あと、確認観測も楽しいです。特に、分光はまだ手薄ですから、ぜひ参入を。


あと、超新星が暗くなってからの再発見も散見されるので、報告する前にgoogleろうね。
超新星って、結構、長い期間見えています。
って、これは、日本人ではないケースばかりですので、ここに、日本語で書いておいても意味ないのですが。