meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

TOAST

Test Of Astronomy STandardsだそうで、アメリカの天文知識の普及度の調査です。
先月、AAVSOのメンバーも参加したので、その結果の速報が、AAVSO meetingで発表されました。


AAVSOのメンバーの回答者のほとんどは、大学で天文の教育を受けていないのに、大変、正答率が高かったということでした。
発表の途中で、以前の調査の時のvideoが流されたのですが、ハーバード大の学生とされる人々が、みんなして、季節はどうして変わるのかという質問に、地球は太陽の周りを楕円軌道出回っていていて、遠い時が冬で、近い時が夏だと答えていて、会場で失笑されました。
紹介された設問の中では、正午の空に太陽と星座が描かれていて、正午に太陽はふたご座にいました、日没の時にどの星座にいるでしょうという設問では、やはり、一般の人の回答では、図で西に書かれていた星座を答えていた人がほとんどでした。


わたしは、この結果を聞いて、アメリカでは知識を教えるより、自分で想像して考えることが重視されすぎている結果では無いかという気がしました。
学校で、同じ様な内容を習った時に、正解を教えるより、考えさせていろいろな考えを出させる方に重きを置いているからでは無いか思ったからです。
それ自体は、日本の詰め込み教育に比べて、評価されることが多いような気がしますし、評価しますが、知識が定着しないのではないかと思いました。
最近は、日本でも、理科の知識が低下しているといった調査を見た気がしますが、同じテストを日本でしたらどうなるでしょう?


では、AAVSOのメンバーの正解率が高い理由はどう考えるかですが、まず、日頃、実際に空を眺めて実践しているのが大きいと思います。
また、様々な講演会に参加して、天文知識を得る機会も多いのでしょう。