分光観測がないから、いつまでも、CBETやIAUCがでないでTOCPに棚晒しですが、VSnetでは、すでに、数夜分の連続測光の結果が寄せられて、UGSU型の矮新星であることははっきりしています。
#連続測光で特徴的な短時間変動が受かっているので、分光を待つまでもなく、矮新星は確実です。
たとえば、Masiさんの観測(vsnet-alert 13449)
以前、板垣さんから「矮新星はみつけても反響が少ないからつまらない」みたいなお話を聞いたことがありました。
「いえ、その星は、すごく沢山の追跡観測がされて、天文学会でも、その星のポスター発表が出ていますよ」とお返事したことがありました。
アマチュアが見つけるような明るくなる矮新星は、国内海外を問わず、(最近は特に)よってたかって追跡観測が行われています。
さて、こういう場合、頼みの綱は、KANATAやKAOですが、梅雨なので、どうしようもないのでしょう?
CBAT TOCPは、存在が確実なのに、分光が行われていないので確定しない超新星で溢れています。
世界規模でみて、突発天体が出たら(空き時間に)向けて分光するという取り決めをしている望遠鏡は少なくはないようにも思います。
でも、そういう望遠鏡でも、普段は共同利用や本来の目的の観測をしているので、そういう目的にさける時間は多くなさそうです。
TOCPの仕組みには、感謝しています。
以前は、分光が行われるまで、情報が表に出てきませんでした。
新星の発見報公表が2週間遅れになって、極大時の測光観測がないなんて星まであったことを思えば、隔世の感です。
とはいうものの、分光観測は大切です。
分光してみたら、すごく特殊だとわかった星も沢山あります。
リモート望遠鏡が普及したおかげで、TOCPに出たら、光学確認観測は簡単にできるようになりました。
こうなってくると、やはり、リモート分光望遠鏡が欲しくなります。
今回のように矮新星で、14等なんていうとなかなかすぐには手が出ませんが、新星で7等とかで、目的が確認なら分光もそれほど難しくありません。
新星捜索者は、自前で分光もして確認というのも視野に入れておいてもいいかも知れません。
実際、Lillerさんなんかは、以前、自前で分光していました。
(追記)
なんてことを書いていたら、(星の情報経由)、
大学間連携による光・赤外線天文学研究教育拠点ネットワーク構築−最先端天文学課題の解決に向けた大学間連携共同研究−
まぁ、従来行われていたことに、形をつけて、メンバーを加えた(北大ー名寄?、東工大ー明野?)感じですが、こうした形で、ちゃんとオーサライズしておくことは大切だと思います。
なにか、旗振りをしている方の顔まで浮かんで来るような発表ですが。