meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

ST-10XME

ST-10XME(ST-9改)のファーストライトは、50mmレンズを付けてミラでした。
最初、MaxImDLで挙動がおかしかったのですが、CCDopsでテストをして、もう一度、MaxImDLに切り替えたら、問題なく動きました。
#その前に、アダプタならフォーカスが出るのか、思い出すまで苦労しましたが。


ST-8300Mと比べると、ダウンロード速度は遅めの印象です。
あと、やはり視野が狭い感じはします。
#このあたり、カメラネジの位置の関係で、ST-8300Mが縦構図になるのが、ST-10XMEでは、横構図になることにより印象の違いもありそうですが。



例によって、full sizeは、linkで。


(追記)
50mmレンズを付けた時の視野をSkyMap pro 11に描かせて比較してみました。
赤の四角がST-10XMEで、黄色がST-8300Mです。

ST-10の視野は、目分量でST-8300の80%くらい?と思ってたら、面積比では61%だそうです。


(追記2)
視野の広さの問題もありますが(面積比で考えると効率約2倍)、量子効率を考えると、KAF-8300を使ったST-8300Mより、KAF-3200MEを使ったST-10XMEの方が、サーベイ目的では魅力的です。
ピクセルあたりのfull well capacityも、KAF-8300が25000e-対して、KAF-3200MEは77000e-です。(まぁ、3倍ですので。等級換算で1等強しか違いませんが。)

参考のために、メインのうちのCCDカメラのAlta E47+に使ってあるE2VのCCD47-10の量子効率も載せてあります。
なお、Web上にあった試料から目分量で読み取った値を使ったグラフなので厳密ではりません。
これはチップ単体のデータです。それもきっと25℃とか常温で測ったデータですので、冷やして使うときと代わります。また、実際の量子効率は、光学系やCCDカメラの窓の影響等で落ちます。