meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

V407 Cyg

Atelに出口さんらの野辺山の45mでのV405 CygのSiOメーザーの観測結果の報告が出ています。


共生星でどのくらいSiOメーザーが見つかっていたのか勉強不足で知らないのですが、V407 Cygは、SiOメーザーが受かっていたそうです。もともとミラ型変光星を含む系ですし。
今回の爆発に際して、日毎のタイムスケールで変動が受かっているそうで、爆発で広がった物質と、SiOメーザー源との物理的な干渉が受かっているという解釈のようです。


ところで、新星の爆発で、10AUの大きさになるタイムスケールってどのくらいなのでしょう?
膨張速度で割ればいいのか?

10天文単位 10x149598000km
膨張速度 2300km/s (Munari, 2010)
1日 3600s
なので、
> ((10*149598000)/2300)/(60*60)
[1] 180.6739

あれ?
どこかで計算違ってる?


(追記)
24(時間/日)で割るのを忘れていました。
#出口さんに指摘していただきました。


で、180.6739/24=7.515579


土星軌道まで7日ですか、早いですね。
#この新星、早い方では無いので、もっと早い新星の場合だと。すごいですね。


ところで、SiOメーザーの位置って、伴星のミラ型星から10AUですよね。
白色矮星からするとどのあたりのなるのでしょう?