meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

V4368 Sgr

和久田さんが1994年に増光を見つけた新星です。
極大から10年以上経って、やっと2等ほど暗くなりました。
スペクトル観測から、PU Vulとかの共生星との関連が指摘されています。
で、天文学会で、共生星にしては増光前の光度が暗すぎないかと指摘されました。
で、同定が合っているのか少し深い画像を撮ってみようかと思ったのですが、案の定、明るすぎてうまくありません。


それではと文献調査をしてみたら、Bragaglia, A.; Duerbeck, H. W.; Munari, U.; Zwitter, T.(1995)で増光前は、ダストに覆われていたのではないかと指摘されていました。
増光前の天体については、Grebel(1994)や、Hazen(1994)の詳しい調査があるようで、暗かったのは間違いが無いようです。
Bragagliaらの論文では、伴星のスペクト型がM8として、Kバンドでは7.7等くらいだと推定しています。
というわけで、だれか赤外のスペクトルを撮ってみませんか?


(追記)
とりあえず、2MASSのデータをみれば良い様な気がしてきました。
どうやると調べられるの(爆


(追記2)
とりあえず、2MASSのカタログだと1998/6/2に9.084J、8.861H、8.617Kらしいです。
それっぽいくない?極大付近だし、時期が悪い?
ところで、SEDってどうやってかくの?