meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

種子の輸入

植物防疫所のwebに、輸出入条件に関するデータベースがあって、国と植物種を入れると、輸入条件を教えてくれます。
便利。
実験目的の遺伝子組み換え植物の移動は法律で(通称カルタヘナ法)そのやり方がが決められています。
カルタヘナ法を批准してそれに基づく国内法が決められている国の間での移動は、それに従えばよい訳です。
が、それに加えて植物防疫上の配慮が必要となります。


さて、くだんのデータベース、国と植物種を入れる様になっています。
例えば、韓国+イネ(殻つき、イネ籾ですね)で検索すると、韓国側での輸出の際の検査の証明書があれば、簡単な手続きで入れられることが判ります。
逆に、手続きが必要と知らないで、証明書無しで送ってもらうと、違反で、受けとれない事態に。


これが、中国+イネ(種子)だと、輸入不可です。
中国で作られたT-DNA tagging lineとかを分与してもらおうと思ったらどうすればいいのでしょう?

輸入禁止品であっても、試験研究機関、博物館等における試験研究や展示用など限られた目的をもって使用する場合は、農林水産大臣の許可を受けて、一定の条件のもとに輸入することができます。

大臣までいくのか!?
その場合、細かいことは、とりあえず、植物防疫所に相談だそうです。


同じ中国でも、トウモロコシ(種子)になると、中国側での検査が必要と言う風に条件が変わります。
検索の時にイネ科とかイネ属みたいにおおざっぱに検索すると、種毎の条件を教えてくれる等、なかなか使い易いデータベースです。