meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

RAP-DB

ゲノム配列が決まっただけでは終わったと言えず、その中から遺伝子(というか、タンパク質がコードされている領域)を決定しないといけません。
で、予測用のコンピュータプログラムとか使って決めたりもしますが、これが、なかなか一筋縄では行きません。
1つ遺伝子が、複数の遺伝子として別々に予測されたり、その逆も起こったりします。
で、最終的には、やはり人間の手で1つ1つ確認作業を行うのがいまのところ最善の方法です。同定には、ゲノムシーケンスの他に、報告されているcDNAの塩基配列やら、研究結果の文献やら様々なーデータを参考にして行います。


で、イネゲノムについても、ほぼ1年前、つくばでRAP1という集まりが開かれたのですが、その成果が、遺伝研のDDBJから公開されました。
#というか、公開するとは聞いていたのですが、15日にオープンになったのを今日になって知ったorz
これで決定版という訳にも行きませんが、信頼性の高いデータだと思います。
#なにしろ、配列決定が難しい染色体のセントロメアや、テロメアの領域のデータは、昨年の会議の時点では、公開前だったと思うし。


さて、イネにはいくつ遺伝子があるのか、そろそろ、本命に近い値が聞けそうです。
でもまだ、役割不明の遺伝子の役割の解明とか遺伝子間の相互作用ネットワークの解明とか、やることいっぱい。