ANTARESニュートリノ望遠鏡で、9/1にさそり座のアンタレスの近くからニュートリノが検出されたと報告されました(ATel #7987)。
ANTARESというのは、Wikipediaによると「フランスのトゥーロン沖深度2500mの海底に光電子管アレイを敷設したニュートリノ望遠鏡。2008年より稼動。」だそうです。
装置の概要は、ANTARESのwebページに詳しく解説されています。
同時に、この報告を受けてのSwift衛星の観測で、位置の誤差圏内でX線で明るくなっている天体が見つけられて報告されています。
この報告を受けて、Pan-STARRS、SALT、NOT、INTEGRAL、WiFeS(HST)、Kepler K2、CAHA、Jansky VLAによる電波、赤外/可視、X線での確認観測が行われています。
今のところ、Swift衛星で受かった星は、よくある若い星で、ニュートリノとは関連がないだろうということです。
ANTARES以外のニュートリノ望遠鏡からの報告はありません。稼働中なら、おいおい、検出・未検出の報告があるかもしれません。
で、何故、みんな色めき立っているかというと、大マゼラン雲に出たSN 1987Aのような重力崩壊型の超新星爆発では、可視等で明るくなる前に、まず、ニュートリノが検出される(2002年ノーベル物理学賞)ことが期待されているからです。
ここ、400年、観測されていない、銀河系内の超新星爆発が検出されたのかも知れないからです。
わたしも、SSOで撮ってみましたが、この星野を深く撮ったのは初めてなので、もう一晩くらい撮らないと、比較するものがありません。