meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

Ia型超新星

宇宙の膨張の観測の際に、主要な標準光源であるIa型超新星の、爆発機構を検証することは、基礎的知見として重要です。

Ia型超新星における新発見:「標準光源」の標準的でない誕生を捉えた (KAVLI IPMU)
タイトルが、ひねりすぎていて、少しわかりづらいですが

Kavli IPMUのRobert Quimby特任研究員を含むパロマー山天文台自動サーベイプロジェクト、Palomar Transient Factory(PTF)チームは8月24日に米国サイエンス誌で発表した論文で、白色矮星が「回帰新星」と呼ばれる小規模の爆発を何度か繰り返した後にIa型超新星爆発を起こしたと考えられる初めての観測結果を得たことを発表しました。

(強調、mei/neko)
ということだそうです。


Ia型超新星の起源として、回帰新星であるという理論があって、観測によって補強されてきたのですが、補強すべく観測が続けられてきたのですが、最近は、白色矮星同士の合体であるという説が復権してきて、むしろ、主流とか言われるようになりました。
特に、M101に出たSN 2011feで、爆発前の星が見えなかった(爆発後に残るはずの伴星が見えない)ことから、回帰新星がなら伴星が見えたはずとして、白色矮星性の合体説が注目度を上げました。
これについては、関連の論文が出ているようですね。
Final Fates of Rotating White Dwarfs and Their Companions in the Single Degenerate Model of Type Ia Supernovae
読まないと。


わたしは、勉強不足で、まだ、よく理解していないのですが、白色矮星同士の合体説では、極大の明るさが同じというのをどう説明しているのでしょう。


白色矮星同士の連星にしても、回帰新星にしても、その数がIa型超新星の数と会うのは大切だと思います。白色矮星同士は暗くて大変だと思うので、わたしは、回帰新星の数を数える仕事に戻るお。


(追記)

Ia型超新星の起源として、回帰新星であるという理論があって、観測によって補強されてきたのですが

いいすぎ、との指摘がありましたが、まぁ、超新星業界はよく知らないいのですが、新星業界では、割と受けのよい理論だと思います。
加えて、自分も関係している分野で、中立的な物言いをしてもつまらないので、そのままにしておきます。