meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

DAG

エコナの問題。
DAGってのは、ジアシルグリセロールです。
グリロールには、3箇所、エステル結合を作れるCOOH基がありますが、ここに、2個脂肪酸エステル結合したのがDAGで、3個とも脂肪酸がついたのがTAG。
TAGってのは、一般的な、脂肪です。
で、グリシドールについてより、DAGそのものについて問題にしたい向きもあるようですが、
DAGのシグナル伝達における作用とか?文献を追うのが面倒だったので、感想めいたことを少し書きます。
#そもそも、TAGの消化の過程で、DAGって、体内で出来てる気も。


エコナのDAGは、パーム油由来なのですが、パーム油そのものについて、そもそも、従来から健康への懸念があったのかどうか?
#食品の場合は、このあたりの感覚が大切です。


エコナは、吸収が悪いのを期待しているのですが、脂肪の摂取量を減らしたいのなら、そもそも、油の使用量を減らす方が先決で無かったかとか。
#吸収が悪いのなら、影響も限定的??


ちなみに、こういう問題の時に、頼りになるのは、食品安全情報blogです。
1次情報や、レビューへのlinkが多数です。


ちなみに、朝日新聞

エコナには、ジアシルグリセロールという別の成分も一般的な食用油に比べて高濃度に含まれている。(強調は、mei/nekoによる)

とあるらしいのですが、エコナに含まれるグリシドール脂肪酸エステルってのも、遊離のモノエステルでなくて、DAGやTAGにグリシドールが結合しているのだと思うぞ。