meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

測光標準星野

CCD用に、色の違う標準星を測った星野がいくつか提案されています。
視野に、適当な標準星が複数はいる様に設定されています。


散開星団を利用したものは、色指数が大きいものが少ないのが欠点です。


一番有名なのは、M67でしょうか。
CCD photometry of M67 stars useful as BVRI standards Schild, R. E. Astronomical Society of the Pacific, Publications (ISSN 0004-6280), vol. 95, Dec. 1983, p. 1021-1024.
これ撮ってみるとわかますが、やや星が混んでいるし、一番明るいので9等台とかで、アマチュアの焦点の短い小望遠鏡では測り難いです。


その点、IC4665なんかは、ばらけていて明るい星多いしよいのですが、今度は、場合によってはばらけ過ぎです。
UBVRI primary and secondary standards among stars in IC 4665


わたしは、夏はIC4665、冬はLandoltのSA99(選択星野99)を使っていたのですが、SA99も視野が狭いと辛いです。
#口径が大きい望遠鏡用には、それ用の選択星野が精力的に拡張されているので、それを使えばいいと思います。


デジカメの方とかは、すばる(M45)や、プレセベ(M44)が良さそうです。
もちろん、IC4665も。


(おまけ)
HIPPARCOS衛星のTYCHO検出器のVt、BtとVの変換の話
The Hipparcos and Tycho Photometric System Passbands Michael S. Bessell Publications of the Astronomical Society of the Pacific, 112:961–965, July 2000


同じBessellさんによるCCD用のフィルターの提案とUBVRIの再定義の話
UBVRI passbands Bessell, M. S. Astronomical Society of the Pacific, Publications (ISSN 0004-6280), vol. 102, Oct. 1990, p. 1181-1199.


Bessellさん自身のweb pageには、参考になるreferenceが多数あります。