meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

NightVision goggle

職場で、暗所での植物材料の取り扱い用に、暗視ゴーグルを使っていたのですが、調子が悪くなったので修理に出すとともに、その間のつなぎで安いのを買いました。
で、いままで使っていた赤外線LEDの光では、暗くて見難いです。
内蔵でLEDがついていて、これなら十分見えるのですが、これは目で見て赤く見えるし、波長がずいぶん短そうです。
で、測ってみました。
今まで使っていたLEDが、900nmくらいから立ち上がって950nmあたりにピークがあったのに対して、ゴーグル内蔵のLEDは、720nmくらいから立ち上がって820nm辺りがピークです。
内蔵のLEDは、目的からすると少し波長が短過ぎます。このあたりの波長だと植物が光として感じてしまいます。
#こういった測定にはOcean opticsのUSB2000分光器は、大変手軽で良いです。


で、今回買ったのは、第一世代と呼ばれるものです。今まで使っていたものとの差は世代の差ではないかと思って少し調べてみました。
この世代というのは、どうもI.I.の世代のことのようです。
第一世代は、昔からのI.I.で、第2世代はMCPらしいです。
でも、MCPのカソードも、S-25(アルカリ金属電極)らしいので、どうせ感度は、900nmくらいが長い方の感度の限界です。
どうも、微妙な分高感度の違いと増幅効率の違いで、見えたり見えなかったりというのが起こるようです。


第3世代というのは、電極がGaAsらしいです。
波長感度特性は、アルカリ金属電極と変わりませんが、量子効率が高いです。
InGaAsのもあるようです。これなら、赤外の波長は問題ないですが、値段がね。
ちなみに、第3世代以上の暗視ゴーグルは、軍事関連で、購入制限があるようです。
#材料のMCP自体は、買えそうな気もしますが。