meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

pH

pHの定義は、pH=-log10[H+]と化学では習いました。
[H+]は、プロトン(水素イオン)濃度
25℃での水の乖離定数[H+][OH-]=10-14から、pHの範囲は、一般には0-14になるとも習いました。
で、手元にあるpHメーターで、測定範囲が-2〜19.9となっているのを見て疑問に思って、あるかたが、OKwaveで質問をされていました。


結論として、現在のpHの定義は、基準になる液をpHメーターで測った時の値という風に定義が変わっています。
工業規格て決められているので、少なくても、産業においてはそうことになります。
#また、pHを測る手段は、この工業規格で作られたガラス電極しかないので、実質、どの分野でもそういうことになってしまいます。


メートル原器やkg原器みたいなものですね。
でも、メートル原器やキログラム原器が物理量に置き換えられた(ようとしている)のに対して、pH測定には根本的な困難さがあるので、置き換えは難しそうです。
このあたりの話は、HORIBAのページに判り易くまとまっています
また、工業規格自体は、pH 定義とでもgoogleっていただくと沢山資料が出てきます。


いや、昔、細胞内のpHの恒常性が研究テーマだったので、pHは、かなり勉強しました。
高校の時の科学の授業で、pHの読み方を聞かれて、「それでも良いけれど、ペーハー」と直されたのは、良い思い出です。
いまの研究分野では、読み方はピーエイチが一般的です。