meineko’s blog

元つくばの某独立行政法人勤務の植物屋です。最近は、ほぼ、突発天体の話題です。

夏の第三角

さいきん、あちこちで取り上げられている問題。

テストで、夏の大三角形って書いたら、形がよけいだと×をつけられた

というはなし、
わたしは、夏の大三角形だって、夏の第三角だってどっちでも良いと思います。
夏の大三角」ってのは、固有名詞だからと言う意見もあるようですが、星座名でもないし、そんな慣用名、教科書に載せる方がおかしいくらいの気もします。


まぁ、航海法の教科書だったら、星を見つける目安として教えても良いかもしれないけれど、どうみても、理科の教科書に載せないといけない様な話では無いですよね。
プラネタリウムや公開観望会で、トリビアとして扱うたぐいの話だと思います。
案外、北斗七星あたりと一緒に正式な星座の名前だと思っている人も多そうですが。


むかし、月の動く方向をテストに出して、西から東(月の公転方向)と答えたら、×にされた話も聞いたことがありますが、もともと、テストに出すレベルの内容ではないですよね?
#あれ、この話って逆だっけ??
#出題された先生としては、暗記問題だし、救済問題のつもりだったかもしれませんが。


あー。ついでに、夏[春秋冬]の星座ってのも、明確な定義というか用語ではないです。
観望会で、(わたしに、)「まだ、冬の星座が見えていますね」とか、「もう、夏の星座が見えていますね」とか聞かれても、気の無い返事が来たり、その意味合いをとくとくと長く説明されても、そういう訳なので、ご了承ください。


さて、ここまで書くなら、例えば星ナビの金井さんあたりなら、いつごろから、夏の大三角という言葉が使われだしたとか、出典に関わる話が出来るのでしょうが、わたしは、そっち方面の教養は無いからだめ。
ただし、先日読んだ航海法を念頭に置いた明治の天文の教科書にはでてきた気がします。イギリスの教科書の翻訳だったので、ルーツはヨーロッパでしょうか?
「形」の有無は、記憶にありません。